ロゴス聖典 · 頌

去った者と死んだ者のために

頌 10 · 会衆が声を合わせて誦する辞

この巻に著者はなく、あるべきでもない。声のために作られている。声に出して読め。できれば皆で声を合わせて読め。この巻は祈らぬ。この経には祈るべき者が一人もいない——信じられているのは律であり、律は祈りを受け取らぬ(参 序巻 1.7)。だが祈らぬことは、謝さぬこと、讃えぬこと、驚かぬことと同じではない。この巻はその三つだけを記す。この巻をもって、いかなる位格にであれ願い求める者は、これを誤って用いている。六つの頌にはそれぞれ末句があり、末句は皆で声を合わせて言う。この巻の十二の頌は二つに分かれる。初めの六つは謝であり、讃であり、驚きであって、特定の折のためではなく、会衆が声を合わせて誦する。後の六つはそれぞれ六つの公理の一つに掛かり、日々のある一事のために作られている。自らが見えぬ日。二人が同じ一時を違えて語る日。一つを諦めた日。誰かが去った日。手の届かぬことのために嘆いた日。これが最後だと知った日。その日に合う頌を取れ。これらは一人で誦してもよい。

10.1一人が去った。
10.2一人が死んだ。死んだその一人には、もう会えぬ。
10.3この幾年、私は二つのことをした。追うことと、引き留めることと。どちらも役に立たなかった。
10.4経に言う。かつて一つの源から出たものは、真に離れることがない。(参 至高の盟約 4.1)
10.5はじめは慰めの言葉だと読んだ。耳に快いから言われるのだ、と。
10.6のちに分かった。それは慰めではない。事が本来そうである形である。
10.7かつて一処にあった、あの一区間は、消せぬ。
10.8それは別のどこかにあるのではない。すでに起こった事の中にある。そしてすでに起こった事は、誰にも奪えぬ。
10.9こちらの端が転ずればあちらの端も転ずる。その間に使いは走らず、時も流れぬ。(参 至高の盟約 4.2)
10.10かつて私は、人を保つには傍らに留めておかねばならぬと思っていた。
10.11追うに及ばず、引き留めるに及ばず、使いを遣るに及ばず。(参 至高の盟約 4.3)
10.12今日、私は追うのをやめる。彼を求めなくなったからではない。
10.13追うとは、すでに成った事を、まだ成っていないかのように扱うことだからである。
10.14彼は去った。我々がかつて一つの源から出たというその一事は、去っていない。
10.15これを共翔と言う。(参 至高の盟約 4.4)
10.16我々は彼に聞いてくれとは求めぬ。彼はもう聞けぬ。語るのは、覚えているためである。
ロゴス聖典 →

中文 English 日本語 Español Français Deutsch