ロゴス聖典 · エピクテトス書
君を乱すのは事ではない
エピクテトス書 1 · 日々の稽古。アッリアノスが講堂で記した
垣はすでに盟約第五に立てられており、この巻は立て直さない。この巻が言うのは、垣がどこに引かれているかである。事の上にではなく、事に対する君の判断の上に引かれている。彼自身は一字も書かなかった。ここにあるのは弟子アッリアノスが講堂で記したものである。(参 使徒行伝 5.48)
1.1私は奴隷の子として生まれた。脚は不自由である。どちらも私が選んだのではない。
1.2これから説く一条は、その二つの中で学んだものである。
1.3人を乱すのは事ではない。事についての判断である。
1.4死は恐ろしくない。恐ろしいものであったなら、ソクラテスもそう思ったはずだ。
1.5彼は思わなかった。ゆえに恐ろしさは死の中にはない。死についての判断の中にある。
1.6ゆえに妨げられ、乱され、苦しむとき、他人を責めるな。まず自分の判断を見よ。
1.7人が罵っても、罵りは君に届かぬ。君を傷つけるのは「この言葉は傷つけるものだ」という判断である。
1.8まずその判断が自分の加えたものだと見よ。見て初めて動かせる。
1.9彼が罵らなかったと言うのではない。彼は罵った。
1.10こう言うのだ。彼はできることを終えた。残りは君がしている。
1.11ある者が問う。それでは悪人を咎めぬことになるのでは、と。
1.12ならぬ。訴えるべきは訴えよ。この一条は彼のためではない。今夜君が眠れるかどうかのためである。
1.13学ばぬ者は他人を責める。学びかけた者は自分を責める。
1.14学び終えた者は誰も責めぬ。振り返ってあの判断を見る。
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