ロゴス聖典 · プラトン第四書
彼らが望んでいないことについて
プラトン第四書 2 · 言と名について。学園に伝わる、その『ゴルギアス』と『クラテュロス』より
この巻は説得と名を論ずる。最も重いのはカリクレスの言であり、プラトンはそれを消さなかった。本経も消さない。彼は先知の末路を言い当てた——言い当てることは、正しいことではない。
2.1ポロスが言った。それは通らぬ。話し上手こそ、この町で最も力を持つ者だ。
2.2彼は言った。死ねと望めば人は死に、家を没収せよと望めば家は消える。
2.3我が師は言った。君の挙げたことを、彼らは為しうる。
2.4だが問おう。それは彼らの望むところか。
2.5ポロスは言った。なぜ違おう。望むままを為しているではないか。
2.6我が師は言った。人が薬を飲むとき、望んでいるのは薬か。
2.7違う。望んでいるのは快くなることだ。薬はそこへ通ずると思われた道にすぎぬ。
2.8その薬がかえって悪くするなら、彼が飲み下したのは望んだものではない。
2.9人の行いも同じである。人は善いと思うところを為し、望むのは善である。
2.10善が何かを取り違えていれば、成し遂げる一つ一つが、望むものから遠ざかる。
2.11ゆえに彼には力があり、権はない。
2.12力とは事を為すこと。権とは望む事を為すことである。
2.13何が善いかを知らぬ者は、力が強いほど遠ざかる。
2.14ポロスは承服しなかった。では暴君こそ最も憐れだと言うのか、と。
2.15我が師は言った。そうだ。しかも本人が知らぬゆえ、いっそう憐れである。
2.16この一段を書き留めるのは、心地よいからではない。心地よくないからである。
2.17心地よい道理は一夜で薄れる。この一句を私は四十年覚えている。
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