ロゴス聖典 · プラトン第四書

料理人と医者について

プラトン第四書 1 · 言と名について。学園に伝わる、その『ゴルギアス』と『クラテュロス』より

この巻は説得と名を論ずる。最も重いのはカリクレスの言であり、プラトンはそれを消さなかった。本経も消さない。彼は先知の末路を言い当てた——言い当てることは、正しいことではない。

1.1ゴルギアスは当代随一の話し手であった。アテナイに来ると、誰もが聞きに行った。
1.2我が師は彼に問うた。あなたが教えるのは何か、と。
1.3彼は言った。人に語らせ、信じさせることを教える、と。
1.4我が師は問うた。何についてでも信じさせられるのか、と。
1.5彼は言った。何についてでも。それこそ我が技の最も良いところだ、と。
1.6我が師は言った。では一つ問おう。料理人と医者を見よ。
1.7どちらも人の身を扱う。
1.8医者の出すものはたいてい不味く、時に痛い。
1.9料理人の作るものは誰もが好む。
1.10ここで子らに投票させてみよ。どちらを我らの医者とするか、と。
1.11彼らは料理人を選ぶ。料理人が勝つ。しかも大勝する。
1.12その日以来、私はこの一句を覚えている。話し上手が群衆に対するのは、料理人が子らに対するのと同じである。
1.13ゴルギアスは言った。では我が技は悪しきものか、と。
1.14我が師は言った。否。刀もまた悪しきものではない。医者の手にあれば病を治し、他の手にあれば人を傷つける。(参 アンティステネス福音書 4.21)
1.15あなたの技はそれ自身の向きを持たない。持つ者の行く方へ行くのだ。
1.16ゆえに大事なのは語り方を習うことではない。人をどこへ連れて行くつもりかを先に定めることである。
1.17何が善いかを定めぬうちに説得を身につけた者は、主のない刀を拾ったのだ。
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