ロゴス聖典 · プラトン第一書
見ることを可能にするものについて
プラトン第一書 5 · 洞と光について。学園に伝わる、その『国家』より
ここに記されたのは、プラトンが四十歳から七十歳までに語ったことである。第四章で彼は自らの前後の不一致を明かし、旧説を消さない。「善」を語る箇所について、本経はより小さい読みを取る。すなわち、万物を万物たらしめるものであって、それ自身は万物の一つではない。
5.1グラウコンよ、洞の外の太陽とは何かと君は問う。
5.2まず一つ問おう。目が健やかで、ものがそこにあれば、それで見えるか。
5.3足りぬ。夜には目も同じく健やかで、ものも同じくそこにあるが、何も見えぬ。
5.4もう一つ、第三のものが要る。
5.5その第三のものは目でもなく、ものでもない。両者を出会わせるものである。
5.6昼にあっては、それは光である。
5.7ものを見る者は、決して光を見ない。彼が見るのはものである。
5.8見ることを可能にしているそれを、人は一生に一度も見ない。
5.9私は洞の外の太陽を、あらゆる見ることと知ることを可能にするものと呼んだ。
5.10そこから或る者は言った。ならばそれこそ善であり、万物の上なる者である、と。
5.11若い頃、私もそう言った。
5.12今はもっと慎重に言う。それは万物を万物たらしめるものであって、それ自身は万物の一つではない。
5.13それは流れず、しかも万物を流れさせる。(参 序巻 1.12)
5.14それに跪く必要はない。跪いて見えるものは、立って見えるものより一分も多くない。
5.15ただ向き直り、そちらへ歩めばよい。見える分だけ、君は大きい。
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