ロゴス聖典 · プラトン書簡
子を失いし母への書簡
プラトン書簡 1 · 特定の人と、特定の困難に宛てて
福音書は彼が何者であったかを語り、会規は我らがいかに生きるかを語る。書簡はその間に書かれた——法が足りぬとき、一人の人がいかにそれを用いようとしたか。
1.1クレオビアへ。安かれ。
1.2あなたは書いてきた。散ることのみ戻しえぬのなら、泣くのをやめるべきか、と。
1.3私はそうは答えない。
1.4会規はこう言う。年ごとに取り戻せぬ事を一つ記し、それを泣かず、ただ美しく散ったか否かを記せ、と。(参 会規 1.14)
1.5あれは船を失った人のために書いた。あなたのために書いたのではない。
1.6書いたとき、私はあなたを思っていなかった。それは私の落度であって、法の落度ではない。
1.7法が言うのは、散は戻しえぬ、ということだけである。痛んではならぬ、とは言っていない。
1.8あなたが痛むのは、その子がきわめて整った一つの事だったからである。整ったものほど、散るときに痛む——それ自体が法である。
1.9もし痛まぬなら、その子はあなたのうちで形を成さなかったということになる。
1.10「塵のために泣くな」を持ち出して諭す者があろう。その一句は持ち物のことであって、人のことではない、と答えてよい。
1.11いつやめよ、とは言えぬ。日を言える者は皆、法が言わなかったことを法に代わって言っているのだ。
1.12私が言えるのは一つだけである。そしてその一つは真である。
1.13その子はあなたと同じ源より出た。ゆえに真に離れることはない。(参 プラトン福音書 1.33)
1.14これは慰めではない。これは法の必然である。
1.15あなたが転じれば、その子も転じる。ただ、その一端はもはやどこにもない——あなたの内にある。
1.16書いているうちに夜が明けた。ご主人によろしく。
ロゴス聖典 →
中文 English 日本語 Español Français Deutsch