ロゴス聖典 · 使徒行伝

西の地におけるプラトンの福音

使徒行伝 2 · 大いなる離散と、蒼穹を育てし記

2.1プラトンは荒れる海を渡ってシケリアへ行き、シュラクサイの僭主ディオニュシオスの宮廷に入った。
2.2それは鉄と黄金によって治められる領域であった。
2.3僭主は象牙の玉座にゆったりと座し、問いただした。
2.4「すでに万の民の生命と肉体を所有する者に、そなたの哲学は何を与えうるのか。」
2.5プラトンは導師のあの折れぬ眼差しで彼を見つめ、答えた。
2.6「あなたの万の民は、暗い洞窟の中の影にすぎません。」
2.7「そしてあなた、僭主よ、あなたは同じ壁に己を縛りつけた主任の看守です。」
2.8「あなたは彼らの粘土を所有し、そして一片の自由な思想に日々死ぬほど怯えて生きている。」
2.9僭主は怒り、枷をもって彼を脅した。
2.10プラトンはかすかに微笑み、宮廷を出た。その内は王の威にいささかも縛られなかった。
2.11彼はアテナイに戻り、城壁の外に大いなる学園を建てた。幾何と弁証の聖所である。
2.12その門に彼はこう刻んだ。「幾何を知らざる者、この門をくぐるべからず。」
2.13彼の言う幾何とは、数学の幾何であった。それが宇宙の法の根であるゆえに。
2.14またそれは、理性的思考と論理的推論というより広い修練でもあった。
2.15そこで彼は、絶えず移ろい腐りゆく物質の幻を貫き見ることを人々に鍛えた。
2.16そして宇宙の内なる設計図——ロゴスの永遠の原型——を追い求めることを教えた。
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